久々の更新です!
さて先日南三陸町に演奏しに行ってきたのでレポートや感想を忘れないうちに書いておこうと思います。
さてここからはあくまでも一個人としての僕の感想なのでえっ?と思う部分もあるかも知れませんがあしからず。
まずこの写真を見てください↓
被災前の防災対策庁舎と被災後の写真です。
完全に街がなくなってます。
そしてこれが今回行った時の防災対策庁舎です。
ちょっとわかりづらい写真で申し訳ないですが、草とかは生えてきてますが、周りにはまだほとんどなにもなく、
瓦礫の山も至る所にありました。
復興といっても現状はこんな感じでした。
まだまだ全然です。風化させてはいけないという言葉の意味がはっきりわかった気がします。
ニュースでも最近とりあげることが少なくなってきているので
これは実際行ってみないとわからなかったことです。
現地のバスガイドさんのお話を聞きながら、いろいろな場所を見て回りました。
津波が来た時の様子を語るその目にはうっすら涙が。
津波に失ったものは沢山ある。だけれど得たものも沢山あると言っていたのが印象的でした。
『得たものそれは皆様との縁です。人の優しさです。』
ぐっときましたね。
この言葉に行き着くまでに、どんだけの辛い思いを乗り越えてきたか。。。
頭がグルグルしました。
そんな話を聞いてからの演奏。みんなの心は1つになってたように思えます。
とにかく聞いている人を笑顔にしたい、楽しませたい。そのためにはまず自分たちが楽しむ。
このハッピーな循環がぴったしはまったときは、
幸せが無限ループしてその渦がどんどん周りを巻き込んで大きくなっていくのです。
まさにそんな空間が作り出せたライブだった思います。
そんな達成感の中一つ気づいてしまったことがあります。
今回は被災地の皆さんに笑顔を届けたいという明確な目的があり、
ガイドさんの話を聞いて気持ち的にも高ぶっていたのでいいライブが出来たと思っているのですが、普段からここまでの気持ちで自分はライブに臨めていないなと。。。
ライブは生物(なまもの)なんで、その時々で出来は違いますし、
普段のライブを適当にやっているつもりはありませんが、都内とかでライブに来ているお客さんも、
それぞれ悩み苦しみがあったりとか、単純に楽しみたかったりとか、そこは変わらないと思うのです。
ということは今回みたいなミュージシャンの団結力と気持ちの高まり方を出せてもおかしくないはず。
一つ一つをもっと真剣に丁寧にそしてもっともっと楽しくして自分ももっともっと楽しいまなきゃいけないと思いました。
こんな大災害があって気づかされたことが沢山あります。
これがなかったらもしかしてそこに気づけてなかったのかなとか思うと、
本当に複雑な気持ちになります。
それでも一緒に同行したボランティアスタッフの皆さんの想い、現地の人の笑顔はなにものにも代えられません。
人は愚かです。そして美しいです。
風化させないためには、僕達に出来る事はこの現状をまだ知らない人に伝えること、
そしてライブを定期的にやりに行く事だと思います。
行けば必ず得るのがあります。
そして不思議と与えようと思っていた以上に与えられて帰ってきてしまうのです。
南三陸町ありがとう!!また行きます!!